2022年04月20日

近況 2点

大磯から遠くない秦野市で、去る4月3日に行われた「はだの響」の演奏会で、
シベリウスの交響曲2曲(6番と7番)を聴きました。

第6番と第7番を連続して演奏するという、少々珍しいプログラムでしたが、
聴きながら、個人的に様々な思いが迫ってきて、6番のフィナーレでは
恥ずかしながら涙が止まりませんでした。
アマチュア・オケですから、演奏の精度は凄く高い訳ではない(すみません)ですが、
おそらくマエストロのシベリウス愛が演奏に如実に滲み出ていたようです。

シベリウスは学生の頃から好きでしたが、年を重ねるに連れて
ますます味わい深く感じられるようになりました。
私にとっては作曲の指針を与えてくれる大切な存在です。
「はだの響」の皆さん、ありがとうございました。

それから、その一週間後にはピアノ・ソロを少しだけ弾かせていただきました。
5〜6分ほどの自作曲を、小さいとは言え立派なホールのステージで披露するという、
私的にはこの上なく緊張する場面に立ち向かった(大袈裟かな…)わけです。

forum2.jpg

まあ自分の曲ですから、演奏のテクニックに関して無理のないような作りにしていましたが、
それでも本番は非常な緊張のため、一箇所リズムが変になってしまいました。
しかしながら、目標にしていた「心情を込めて弾く」ことは出来ましたし、
それが聴いてくれている方々にも伝わっていたらしく、少し自信になりました。

きっとまた弾かせていただく機会があることでしょうから、
少しずつ地道に練習しておきます。


posted by kanongigue at 21:25| Comment(0) | 日記

2022年02月13日

詩(詩)と音楽について 3

自作の詞「ツバメたち」を使って、どのようにメロディーを作ったのかを
今回は書いてみます。ざっと以下のようなことを考えながら作りました。

・ツバメという鳥類の飛行速度を思い起こすような、テンポの速い音楽であること。

・宙に舞うような感じの浮遊感を表現するための和音(コード)進行を用いること。

・童歌のスタイルなので、それらしく五音音階(ペンタトニック)的な旋律であること。

これらをベースに、さらに言葉の一つ一つが聴き取り易いように、単語の区切れ目を
明確にしたり、同じ言葉を繰り返したり等の工夫を盛り込みます。

そうやって出来上がった主旋律は、以下の楽譜のようになりました。

tsubame-melo.jpg
MIDI で作った参考音源です。


実際の生演奏です。



さて、原詩が持つ子供っぽくて無邪気な間合いに比べて、
音楽の方は少し大人っぽくなってしまった感も否めません。
詩が持っている空気感と、音楽のそれとの間には、
いくらかのズレが生じることが多く、
特に合唱(構造的な音楽)では、その傾向が強いと思います。
posted by kanongigue at 18:54| Comment(0) | 日記

2022年02月01日

詩(詞)と音楽について 2

数年前、私が作詞作曲した小さな合唱曲を例にして、
詞と音楽の有り様について考えてみます。

「遠い昔から」という合唱曲集の中の第2曲
「ツバメたち」という曲ですが、
もともと童謡として着想した歌を、少し膨らませて
合唱用に作ったものです。詞の方を先に作りました。


 帰って来たよツバメたち 今年も同じ軒下で 

 巣を作るよ 巣を作るよ 元気なヒナを育てるよ


これは1番だけで、本来は3番までありますが、
音楽はリピートするだけですので、
考察するにはこれで事足りると思います。

わらべ歌らしい可愛い詞で、言葉のリズム感も
パターンにハマリ易いタイプです。

言葉のリズムだけを取れば、以下のようになるでしょう。
rythm-sample.jpg
これは日本語のリズムを機械的に羅列した感じです。

しかし、ツバメの飛行の様子や、ヒナたちが元気に食べる姿などを
現そうとしたり、言葉の一つ一つを大事に発音しようとする時、
また違ったリズム感になってくるでしょう。

 帰って 来たよー ツバメ〜たち〜 

遠い空から、巣作りのために、複数の番が帰って来たー、、
という感動を言葉に込めるなら、何通りものリズム型が生まれるでしょう。

また、「巣」(す)という単語は、歌としては聴き取り難い面もあり、
少し強調したい感じもします。

 巣〜を つーくーるーよ〜〜、、巣〜を つーくーるーよ〜〜、、

のように、複数の番が各々の巣を作り、それを友だちと一緒に見ている…、
生命の営みへの無邪気な驚きの眼差しをもって。
こんな風に捉えれば、それに応じたリズム感が生じてきます。

次回は、実際にどんなメロディーになったかをご紹介したいと思います。
posted by kanongigue at 17:05| Comment(0) | 日記